高麗人参サプリに副作用はある?こんな症状があらわれたら

高麗人参の安全性

高麗人参を摂取すると副作用が出る、という噂を聞いたことがある人は少なくないかもしれません。しかし実際は、高麗人参に含まれるサポニンを始めとした成分が持つ様々な作用によって起こる好転反応が副作用と言われていることが多いのです。

これらの好転反応は、生活習慣改善のために食事制限を行った際に自然治癒力が急激に高まったときに起こる症状と似ています。これらは副作用と勘違いされることがありますが、実際には身体の機能が向上する過程で一時的に起こるもので、副作用とはまったく種類の違うものです。

高麗人参は世界保健機構(WHO)やヨーロッパ薬局方(EP)、アメリカ食品医薬品局(FDA)から副作用のない食品であるとの認証を受けています。その上で、高麗人参を摂取し始めたときに起こり得る諸症状についてその理由を以下にまとめてみましたので、参考にしてみてください。

もしかして副作用?①下痢

下痢を引き起こす要因にはいくつかあります。まず細菌やアレルギーによって腸粘膜が荒れることによって起こる分泌性下痢、水分がうまく吸収されなかったために軟便になる浸透圧性下痢、そして腸の活動が活発化したために起こる運動亢進性下痢などがありますが、高麗人参を摂取することで起こる可能性があるのは運動亢進性下痢で、それまで弱っていた腸が活発に動き出すことによるものです。消化器が弱っていた場合に起こり得る症状で確率としては低いようですが、万が一起こったとしても長く続くことはないようです。ひどい場合には一度摂取量を減らして様子を見ながら摂取することで症状が緩和されます。

もしかして副作用?②頭痛

高麗人参には血流改善効果があります。これは高麗人参に含まれるサポニンが血液をサラサラにする働きや血管を拡張する働きを持っていることによるものですが、これが急激に起こると拡張した脳血管が周囲の組織を圧迫して頭痛を引き起こすことがあるようです。頭痛が発生する仕組みとしては偏頭痛と同じですが、こうした頭痛が起こるということはそれ以前に血管がかなり収縮していたことの表れであり、この状態に慣れてくれば次第に症状は治まります。脳の血流がよくなることは脳に酸素や栄養が行き渡ることにもつながるため、長い目で見ると頭痛を引き起こす可能性が少なくなることでもあるのです。

もしかして副作用?③動悸

高麗人参を摂取したことで動悸がするというのは、サポニンの高い血流改善効果を考えると不思議ではありません。これもまた副作用ではなく、それまで滞り気味であった血流が一気に向上することによって心臓が脈打つのが感じられるようになった状態です。頭痛と同じく、これで動悸を感じる人はそれまで悪かった血流がかなり改善されていると言えるでしょう。また、高麗人参に含まれるサポニンの1つであるジンセノサイドは高すぎる血圧を下げ、低すぎる血圧を上げるという作用があるので、適正な血圧を維持してくれます。もともと持病がある場合は医師の指示を仰ぐ必要がありますが、それ以外の場合は仮に動悸が起こっても一時的なものと判断して問題無いと思われます。